子どもの眠りの問題に困っているという話をよく聞きます。
眠りの質を改善するために、過度な運動やタブレットやスマホのような夜寝る前の興奮状況を避けること等、生活習慣に気を付けることに関しては言わずもがなですが。
今回は子どもの眠りの心理的な側面を取り上げ、子どもが安心して夜に眠ることについて綴ってみたいと思います。
眠りに落ちること
それは、
夜の暗闇の中に沈んでいくことであり、
自分の意識が関与しない状態に落ちていくことでもあります。
眠りに落ちるためには、眠りに落ちても安心な感覚を必要とします。
子どもは、不安なことや心配なことがあると、
夜の暗闇や眠りに落ちることを怖がります。
暗闇や睡眠に自身の不安な気持ちを重ねます。
「あの影に何かいるんじゃないか」「お化けが出てくるんじゃないか」「怖い夢を見るから寝たくない」等。
何ができるでしょうか?
まず、
家族全体に目を向けてみましょう。
何か変化や緊張状態はありませんか?
下の子の妊娠や出産、上の子の受験、家族の病気や大けが等、子どもが自分と家族をめぐる見通しの見えなさや分からなさに不安を感じたり、不安な空想を浮かべる場合があります。
家族の気持ちの過剰なぶつけ合いや、逆に過度な抑制はありませんか?
子どもへの直接の感情でなくても子どもの前で激しい夫婦喧嘩をしてしまったこと、
強い感情を我慢しているが仕草や雰囲気に漏れ出てしまっていること等は、
子どもが不安な空想を抱きやすい状況です。
つぎに、
子ども自身の状況に目を向けましょう。
態度や表情は生き生きとしていますか?
何か鬱屈している感じはありませんか?
気持ちを溜め込んでいたり、うまく表現できなかったりすると、そういった感情を日中の起きている時には自分の意識上で何とか制御できるかもしれませんが、夜になり、眠る時間が近づくと、不安な気持ちが溢れ出してくる状態に陥りやすくなります。
子どもが安心して眠りに落ちることができるよう、
親御さんや周囲の環境が何かしら改善できることがないか見直してみましょう。
そして、
子どもの気持ちに目を向けてみることで、何か鬱屈したものがありそうであれば、それを表現できるように手助けしてあげましょう。
それぞれの家族の物語、それぞれの子どもの物語というものがあります。
なので、
まずは家族生活や子どもの生活をめぐる話を詳細に聞いていくことが大切です。
当カウンセリングルームでは、
複雑に入り組んだ子どもと家族の気持ちの話を丁寧に聞いていくことで、子どもの不安を強めてしまうような何かしらの縺れを解いていく手助けをすることが可能です。
是非、ご相談ください。
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