About us


 

「子どもの生きた心へのまなざしを」

 

これこそが私たちが最も大切にしたいと思っていることなのですが、そんなの当たり前だと思われる方も多いかもしれません。

 

しかし、その当たり前が難しいのです。

 

少し自分語りを交えながら、この当たり前のことがいかに私たちにとって大切なことなのかを説明したいと思います。

 

********************

  

自分自身の心というものは他者との出会いと交流から生まれ育まれるものです。

 

誰かに自分の心を見てもらい、聞いてもらい、関わってもらうことの安心感は、当然、恐怖や不安も伴いますが、「自分の心が生きている」と感じられる経験につながっていきます。

 

誰にも見てもらえず見つけてもらえない心は次第にしぼんで自分自身でも見つけられないところに隠れてしまいます。心が迷子になり、心が生命感を失います。

 

自分の心を誰かに見つけてもらうことで、心のなかにある生き生きとしたものは再び生命感を取り戻していきます。

 

私は精神分析的心理療法という方法を学んできました。特に、子どもの心にいかに向き合い、子どもの心にいかに生命感を取り戻し育んでいくことができるのかということを探求してきました。

 

その過程で、私自身がその方法を実際に受けてみるという経験をしました。数年間にわたり、自分の心を他者との間で見つめ直し、つむいでいく体験です。

 

私の子ども時代は引っ込み思案で自己主張が苦手なナイーブな存在でした。そんな子どもの自分が今なお自分の心のなかで怯えていることを発見しました。

 

その臆病な子どもは実は好奇心旺盛に自分の関心に向かって進んでいきたがっていること、しかしそれは「普通の自分」とか「良い子の自分」ではない「皆と違う自分」になってしまうことへの恐れにつながっていました。

 

そんな子どもの自分の心をまなざしのなかに見つけてもらえたことは、私が子ども時代にちゃんと誰かのまなざしに抱えてもらえた記憶を呼び覚ましました。

 

私が見ようとしていなかった私の心が他者の目にどんなふうに映っているのかを言葉にして伝えてもらうことで、私が私について考えていくことになり、自分が救われた気がしました。

 

自分で自分の心を自由に生きてもいいんだと。

 

私は他者のまなざしのなかに抱えられる体験をし、この感覚がまさに自分が自分を見つけていくための支えとなることを実感しました。

 

この経験は、私がなぜ自分が子どもの心の専門家になろうと思ったのかを確固としたものとして自分のなかに根付くものであると確信させてくれました。そして、私が心理療法で出会う子どもがその子らしく自分を見つけ育てていけることが私にとって最も大切にしたいことだと心の底から思わせるものとなりました。

 

子どもの心へのまなざしを持つ心理療法家であるということが私の信念となっています。

 

********************

 

私たちの「小笠原こどもとかぞくのカウンセリングルーム」は、「子どもと家族の心をつむぎ、心を育むためにー子どもの生きた心へのまなざしをー」という理念と、「ひとりひとりの子どもがその子らしいユニークな心を生き生きと育んでいくこと」を大切にする子育てができる世の中になってほしいという願いのもと、子どもの心を育むためのまなざしをもった心理支援を実践する専門家のための学びの場、そして、子どもの心を大切に育てたいと願う家族・親のための学びの場を提供することを目的とし、開設致しました。

 

 

   

小笠原貴史(臨床心理士・公認心理師)



プロフィール写真準備中。

プロフィール


小笠原 貴史

(おがさはら たかふみ)

1983年 山梨県に生まれる

2005年 東京国際大学人間社会学部 卒業

2007年 東京国際大学大学院臨床心理学研究科博士課程前期 修了

2007~2010年 国立精神・神経センター武蔵病院

2008~2016年 医療法人こうぬま会こうぬまクリニック

2008~2013年 西新宿保健センター

2010~2013年 四谷麹町メンタルクリニック

2013~現在  東京都公立学校スクールカウンセラー

2016~現在  こうぬま心理相談室

 

資格

・臨床心理士(2008年取得)

・公認心理師(2018年取得)

・認定NPO法人 子どもの心理療法支援会(サポチル) 認定 子どもの精神分析的心理療法士(2017年取得)

 

 

所属学会等

・日本精神分析学会

・日本心理臨床学会

・日本精神分析的心理療法フォーラム

・日本乳幼児精神保健学会

・認定NPO法人子どもの心理療法支援会(サポチル)



訓練歴


個人分析

・山上千鶴子先生との個人セラピー

  期間:2015.7~2021.11

 (2015.7~2018.3週1回、2018.4~2021.11週2回)

 

個人スーパービジョン

・湊真季子先生との個人スーパービジョン(大人)

  期間:2009.9~2011.12(隔週)

・平井正三先生との個人スーパービジョン(子ども・思春期)

  期間:2013.6~2018.3

 (2013.6~2016.4月1回、2016.5~2018.3隔週)

・木部則雄先生との個人スーパービジョン(子ども)

  期間:2016.4~2017.9(毎週)

・飛谷渉先生との個人スーパービジョン(思春期・青年期)

  期間:2020.7~2022.4(毎週)

 

乳幼児観察

・鈴木龍先生主催 乳幼児観察セミナー 

  期間:2021.4~現在継続中

 (観察期間:2021.12~現在継続中 )

 

理論学習

・妙木浩之先生、吉村聡先生主催 ウィニコット講読会

  期間:2008.4~2010.3

・福本修先生主催 小寺臨床講読ワークショップ(フロイト講読)

  期間:2016.4~2018.3)

・福本修先生主催 小寺臨床講読セミナー(クライン講読)

  期間:2016.4~2018.3

・庄司剛先生主催 ビオン講読会

  期間:2016.2~2017.6

 

系統講義

・慶應心理臨床セミナー(ジュニア、シニア、アドバンスト、スーパーアドバンスト、卒後コース終了)

  期間:2008.4~2013.3

・対象関係論勉強会

  期間:2010.4~2012.3

 

その他

・中村留貴子先生主催 火曜研究会

  期間:2007.4~2011.3

・岩倉拓先生主催 あざみ野土曜勉強会

  期間:2008.8~2015.3

 ・脇谷順子先生主催 児童青年精神分析的心理療法研究会

  期間:2015.4~2017.3 

【子どもの精神分析的心理療法士としての訓練】個人分析、スーパービジョン、乳幼児観察、理論学習、系統講義。
【理論学習】Freud,Klein,Bion,Meltzer,Tustin,Martha Harris,Bick,Alvarez.


業績


受賞

・2016年度 日本精神分析学会奨励賞(山村賞)

 

論文

・原著「自閉状態の隙間ー分離性に伴う死の苦痛と生の実感の相克をめぐって」

 (精神分析研究Vol.59(3)、2015)

 

著書

・ 共編著『子どもの精神分析的セラピストになることー実践と訓練をめぐる情動経験の物語

 (木部則雄、平井正三監修、吉沢伸一、松本拓真、小笠原貴史編著、金剛出版、2021)

・分担執筆『子どもと青年の精神分析的心理療法のアセスメント

 (平井正三、脇谷順子編、認定NPO法人子どもの心理療法支援会(サポチル)著、誠信書房、2021)

 

訳書

・共訳『自殺の対人関係理論ー予防・治療の実践マニュアル

 (ジョイナー著、北村俊則監訳、日本評論社、2011)

・共訳『短期力動療法入門

 (ソロモン他著、妙木浩之、飯島典子監訳、金剛出版、2014)

・共訳『子どものこころの生きた理解に向けてー発達障害・被虐待児との心理療法の3つのレベル

 (アルヴァレズ著、脇谷順子監訳、金剛出版、2017)

 

コラム・エッセイ他

・エッセイ「児童精神医学ー安全基地を目指して」

 (鈴木仁史、東海林寛子、小笠原貴史著、こころの科学N0.173、2014)

・書評「児童養護施設の子どもたちへの精神分析的心理療法」

 (精神分析的心理療法フォーラム年報Vol.7、2019)

・書評「アタッチメントと親子関係ーボウルビィの臨床セミナー」

 (精神分析研究Vol66(3)、2022)

・コラム「子育てのいち場面から:子どもが語る不思議な言葉をめぐるもの想い」

 (認定NPO法人子どもの心理療法支援会ホームページ、さぽちるだより、2022)

  



その他・活動


 

セミナー講師・講演会(主要なもの)

【2020年度】

・日本臨床心理士会主催 臨床心理講座 講師「事例から学ぶ子どもの精神分析的心理療法入門」

【2021年度】

・サポチル主催 精神分析入門セミナー講師「自閉スペクトラムと面接技法」

・目黒区小学校養護教諭部会 講演「不安な状況下における子どものこころをめぐってーこころの中に安心感の土台を育むには」

【2022年度】

・めぐろ学校サポートセンター研修会講師「ケースの見方や進め方、考え方についてー学校現場・教育現場に精神分析的観点を生かすには」