長期休み明けの登園・登校渋りと分離不安という心の状態


子どもたちの夏休みの終わりと新学期の始まり。

 

長い夏休みの終わりを子どもたちはどのように経験し、どのように明日からの学校生活に戻っていくのでしょうか?

 

子どもたちの新学期が始まり、朝、泣きながらママやパパに手を引かれながら歩いている幼稚園児や小学校低学年の子どもを見かけることがあります。ママやパパも、当然、子ども自身も、不安でいっぱいな様子です。子どもの登園・登校渋りは家族全体が揺さぶられる事態です。

 

 

今回は「長期休み明けの登園・登校渋り」について綴ってみたいと思います。

 

 

長期休み明けは、学校に行くことに不安を感じたり、家族から離れることに不安を感じたり、幼稚園や保育園への登園や、小学校への登校が難しくなるお子さんがいます。

 

登園・登校渋りに明確な理由がある場合は、その問題を解決すべく環境調整が必要です。

 

 

しかし、

 

 

なかには明確な理由がないのに登園や登校を渋り、泣いたり暴れたりして必死に抵抗する等、いわゆる分離不安というものを感じやすい子がいます。

 

分離不安がある場合は、安心できる人や場所から離れることをとても怖いことのように経験してしまいます。

 

分離するという状況そのものが安心感を揺るがすために生じる不安反応です。

 

分離不安を呈する子どもたちは、心の内側に安心感が乏しいために、実際の安心できる親や家から離れることがまるで怖い世界に放り出されるかのように感じてしまうのです。

 

なぜ分離不安が高まるのか?

 

小さい頃にとても怖い分離体験をしたことがある場合や、転居や妊娠出産や離婚など、家族状況の大きな変化がある場合には、分離不安が刺激されることが多いようです。

 

もちろん、

 

それだけではなく、子ども本人の安心感を脅かす個別の体験を注意深く観察し、気づいてあげることが大切です。信頼できる大人がそのような不安でいっぱいな子どもの心に一緒に寄り添い、気持ちを抱えてあげることが必要です。

 

分離と再会の安全なリズムを心の中に刻んでいくことで、分離しても大丈夫という経験を積み重ねていくことが大切です。

 

 

では、

 

具体的にどのように関わり、どんな声掛けをするのが良いのかということについては、なかなか簡単には文字にしにくいところです。

 

少しグズグズしていたとしても子どもの背中を押してあげることが有効な場合もあれば、少し慎重に子どもに無理させないようにしてあげることが有効な場合もあります。

 

そこには個別の対応が必要になります。

 

まずは、

 

お子さんの声を耳を傾け、どのような心の状態なのか、背景に何がありそうかといったことにじっくりと向き合っていきましょう。

 

 

当カウンセリングルームでも、

そのようなお子さんたちの心について一緒に考えていきたいと思いますので、何かご心配なことがありましたら是非ご相談ください。きっとお役に立つことができると思います。

 

 

小笠原こどもとかぞくのカウンセリングルーム【ブログ】、長期休み明けの登園・登校しぶりと分離不安という心の状態。相談予約受付中。