子どもは大人のように自分の心の内にある様々な気持ちについて説明や表現ができない分、処理できない気持ち(不安、怒り、悲しみ等)を行動で表現します。
カウンセリングでは、その子どものための時間と空間を提供します。
子どもにとって、カウンセリングという枠組みの中でのカウンセラーとの継続的な1対1の関係性が特別なものとなっていきます。
すると、面接室という同じ時間と空間の中で少しずつ、子ども自身が遊びやお話の中に自分の心の内側にある不安、恐怖、空想などを表現することができるようになります。
安心できる関係性の中で、カウンセラーが子どもによって表現された心の断片を読み取り、子ども自身が自分の心の内側に安心して受け取れるような形に変換し、自分の気持ちとして理解でき、より適切なかたちで表現でき、他者との間で共有できるようになる手助けをしていくことが、ここで私たちがする仕事です。
子どもの空想世界(心の内側の世界)を現実の世界とつないでいく、そして折り合いを付けていく体験でもあります。
カウンセリングという方法によって、面接室とカウンセラーを子どもたちが少しずつ安心して感じられることで、安心して不安を出せたり、怒りを出せたり、欲求を出せたり、悲しみを出せたりすることで展開していく子どもの心の内側にある物語が繰り広げられていく特別な体験です。
そこには現実世界のような指示や教育とは全く異なる、その子がありのままを出していく経験を提供し、そんな自分を受け入れていくことは危険ではなく、恐怖でもないということに、じっくり向き合う大切な時間と空間を体験できる場となります。
この時間と空間を大事にして繰り返し子どもが表現する心の世界に対する理解を深め、受け止めていくことで、子どもの内にある得体の知れないものとして生じていた不安や恐怖が、おさまりの良いものに変換されていく可能性を、私たちはカウンセリングに見出しているのです。
そして、もうひとつ。
とても大切なことです。
子どものカウンセリングに必要不可欠なのは、保護者の皆様のご協力です。
お子様の送迎はもちろんですが、都度生じる子どもの変化への対応、経験の共有など、必要に応じて二人三脚でお子様のカウンセリングを支えてくださるサポーターとして、私たちと共に歩んでくださることを願います。
「小笠原こどもとかぞくのカウンセリングルーム」の活動への問い合わせやご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。
小笠原こどもとかぞくのカウンセリングルーム
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